Primary lymphoepithelioma-like carcinoma of the lungの一例
症例は23歳, 女性. 主訴は咳, 胸部痛. 既往歴に小児喘息. 喫煙歴は20本/日×5年. 現病歴は平成14年8月より関節痛, 爪の変形(ばち指)で近医通院. 翌15年7月に咳と左胸部痛出現. 胸部異常影を指摘され当院紹介. 胸部CTで左下葉の無気肺と気管分岐部リンパ節の腫大を認めた. 気管支鏡検査で左下幹が閉塞していたが生検で診断に至らず, 経食道超音波内視鏡下の気管分岐部リンパ節生検でLymphoepithelioma-lilke carcinoma of the lungの疑いと診断された. PETで気管分岐部と左肺門部に集積を認め, 咽頭所見も異常なし. T2N2MO, IIIAの病...
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Published in | 気管支学 Vol. 26; no. 3; p. 278 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本呼吸器内視鏡学会
10.05.2004
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ISSN | 0287-2137 |
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Summary: | 症例は23歳, 女性. 主訴は咳, 胸部痛. 既往歴に小児喘息. 喫煙歴は20本/日×5年. 現病歴は平成14年8月より関節痛, 爪の変形(ばち指)で近医通院. 翌15年7月に咳と左胸部痛出現. 胸部異常影を指摘され当院紹介. 胸部CTで左下葉の無気肺と気管分岐部リンパ節の腫大を認めた. 気管支鏡検査で左下幹が閉塞していたが生検で診断に至らず, 経食道超音波内視鏡下の気管分岐部リンパ節生検でLymphoepithelioma-lilke carcinoma of the lungの疑いと診断された. PETで気管分岐部と左肺門部に集積を認め, 咽頭所見も異常なし. T2N2MO, IIIAの病期診断でシスプラチンとタキソールで術前化学療法を行い, 左無気肺が改善したところで左下葉の腫瘤に対してCT下生検を行い, Lymphoepithelioma-lilke carcinomaの確診を得た. 化学療法を3コース施行するもPDとなったため, 現在5-FU+プラチナによる化学療法を施行中である. 稀な症例を経験したので, 報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 |