胸腔鏡下肺部分切除術にて診断されたPlasma cell Granulomaの1例

肺のplasma cell granulomaは比較的稀な良性疾患であり, 肺癌との鑑別も含めその術前診断はかなり困難である. 今回我々は, 胸腔鏡下肺部分切除術を施行し, plasma cell granulomaと診断された症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例は71歳女性, 住民検診における胸部X線写真にて, 異常陰影指摘され, 当院外来紹介となる. 左上肺野に1.3×1cm, 辺縁整の腫瘤陰影を認める. 肺癌も否定できない為, 胸腔鏡下肺部分切除術を施行し, 腫瘤を完全に切除する事ができた. 病理組織診断はplasma cell granulomaであった. 胸...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in気管支学 Vol. 19; no. 7; p. 581
Main Authors 我喜屋亮, 長嶺信治, 嵩下英二郎, 福里吉充, 砂川恵伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.1997
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:肺のplasma cell granulomaは比較的稀な良性疾患であり, 肺癌との鑑別も含めその術前診断はかなり困難である. 今回我々は, 胸腔鏡下肺部分切除術を施行し, plasma cell granulomaと診断された症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例は71歳女性, 住民検診における胸部X線写真にて, 異常陰影指摘され, 当院外来紹介となる. 左上肺野に1.3×1cm, 辺縁整の腫瘤陰影を認める. 肺癌も否定できない為, 胸腔鏡下肺部分切除術を施行し, 腫瘤を完全に切除する事ができた. 病理組織診断はplasma cell granulomaであった. 胸腔鏡下手術は, 手術侵襲が少なく, 本症例の診断及び治療に有用であった.
ISSN:0287-2137