全身収納型加気圧装置の使用が四肢のSkin conductanceに与える影響に関する研究
<要約>[緒言]高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy)が人体に与える影響は研究報告がなされているが, 近年では加気圧装置(Hyperbaric air treatment: HBA)が利便性から普及しつつありその効果に期待がされている. 加気圧処置はSkin conductance(SC)のインバランスを補正する効果もあることが考えられる. また, 良導絡の治療は鍼灸治療の治療評価が多数を占めるが, 加気圧装置による治療評価も可能であることが考えられる. [目的]本研究は, 加気圧装置の使用がSCのインバランスを補正する効果があることを明らかにすること...
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Published in | 日本良導絡自律神経学会雑誌 Vol. 58; no. 1; pp. 1 - 7 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本良導絡自律神経学会
15.12.2012
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ISSN | 0913-0977 |
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Summary: | <要約>[緒言]高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy)が人体に与える影響は研究報告がなされているが, 近年では加気圧装置(Hyperbaric air treatment: HBA)が利便性から普及しつつありその効果に期待がされている. 加気圧処置はSkin conductance(SC)のインバランスを補正する効果もあることが考えられる. また, 良導絡の治療は鍼灸治療の治療評価が多数を占めるが, 加気圧装置による治療評価も可能であることが考えられる. [目的]本研究は, 加気圧装置の使用がSCのインバランスを補正する効果があることを明らかにすることを目的とした. [方法]健康な成人女性6名(21.7歳±2.3)に対し, 仰臥位で5分安静にしたSC, 加気圧装置を稼働させ加気圧装置内で80分間安静後のSC, 加気圧処置後のSCを80分間安静継続群と加気圧負荷群を別けSCを比較した. 仮説の検証は, 1, 測定部位24か所の測定結果の合計, 2, 測定部位24か所個々の結果をt検定p<0.05でおこなった. [結果]加気圧負荷群はSCの低下(p<0.05)と分散値の低下がみられた. 80分間安静継続群はSCに変化が見られなかった. 分散値は高くなった. [考察]今回の実験結果で, 加気圧負荷群のSCが低下したについては, 加気圧負荷を行うことで末梢の自律神経活動が抑制したことが考えられた. また, 加気圧負荷群のSCの分散値が低くなったことにより加気圧負荷はSCのインバランスを補正する治療効果があることが示唆された. また, SCは加気圧負荷のアプローチによる治療評価も可能であることが考えられた. |
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ISSN: | 0913-0977 |