連続した末梢血幹細胞の動員において採取されるCFU-GM数

「目的」同一レジメンによる化学療法を連続して2コース行い, 1コース目と2コース目で末梢血幹細胞の採取効率を比較検討したので報告する. 「対象および方法」1991年10月から1999年6月に, 当院血液科で同一のレジメンによる化学療法を2コース受け, 末梢血斡細胞を採取した14人を対象とした. 男性8人, 女性6人で, 年齢の平均値は32歳. 急性白血病9人, 悪性リンパ腫5人で, 全例寛解期であった. 11人はAra-C大量療法(2g/m2を1日に2回, 2-5日間), 他の3人は悪性リンパ腫の治療を受けた. 化学療法終了後, 全例G-CSF製剤を投与した. 末梢血幹細胞は, 原則的に白血球...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 203
Main Authors 室井一男, 永嶋貴博, 川野千鶴, 尾島佐恵子, 小幡隆, 岸野光司, 菅野直子, 小野崎文子, 中木陽子, 小澤敬也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」同一レジメンによる化学療法を連続して2コース行い, 1コース目と2コース目で末梢血幹細胞の採取効率を比較検討したので報告する. 「対象および方法」1991年10月から1999年6月に, 当院血液科で同一のレジメンによる化学療法を2コース受け, 末梢血斡細胞を採取した14人を対象とした. 男性8人, 女性6人で, 年齢の平均値は32歳. 急性白血病9人, 悪性リンパ腫5人で, 全例寛解期であった. 11人はAra-C大量療法(2g/m2を1日に2回, 2-5日間), 他の3人は悪性リンパ腫の治療を受けた. 化学療法終了後, 全例G-CSF製剤を投与した. 末梢血幹細胞は, 原則的に白血球が5000/μlまたは血小板が50000/μlを超えた日から採取を開始した. 採取した単核細胞をメチルセルロース培地で14日間培養し, 形成された顆粒球マクロファージコロニーを数えた.
ISSN:0546-1448