アンケート報告「県内医療施設における災害時の対処方法について」

I はじめに この数年間で国の内外を問わず, 地震・台風などの大規模な自然災害の報道が倍増しているように思う. 山口県においても台風による土石流・水害などが起こっており, 今後も地震やその他人為的な災害も起こりうると考えられる. 医療施設に勤務する者として, 災害が起こった時どのように対処すればよいのか考えていくことが必要となる. その第一歩として昨年の第8回材料部あり方研究会で, アンケート調査を行ったので, 結果を報告する. II アンケート結果 1.回答のあった医療施設のベッド数 100床以下:16 101~200床:8 201~300床:7 301~400床:6 401~500床:2...

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Published in山口医学 Vol. 56; no. 4; pp. 145 - 146
Main Authors 桑原千恵, 川村和美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 30.09.2007
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ISSN0513-1731

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Summary:I はじめに この数年間で国の内外を問わず, 地震・台風などの大規模な自然災害の報道が倍増しているように思う. 山口県においても台風による土石流・水害などが起こっており, 今後も地震やその他人為的な災害も起こりうると考えられる. 医療施設に勤務する者として, 災害が起こった時どのように対処すればよいのか考えていくことが必要となる. その第一歩として昨年の第8回材料部あり方研究会で, アンケート調査を行ったので, 結果を報告する. II アンケート結果 1.回答のあった医療施設のベッド数 100床以下:16 101~200床:8 201~300床:7 301~400床:6 401~500床:2 501床以上:2 計41 2.災害時マニュアルの有無について病院としてのマニュアルが「ある」と答えた施設は23, 「これから作成または作成中」と答えた施設を含めても29であった. 山口県ではこれまで大規模な災害が比較的少なかった事も関係していると思われるが, 回答を得た施設の約3割はマニュアルを持っていないし, 作成の予定もない. 最近では台風による水害・土石流・高潮などの被害も起こっている. 災害が起こった時, 病院としてどのように対処するのか, マニュアルは是非, 欲しい.
ISSN:0513-1731