訪問リハビリテーションによる心不全増悪のリスク管理で安全な在宅生活の継続を図ることができた一症例

「要旨」:〔目的〕在宅心不全患者に対しての理学療法に加え, 疾病管理を行い, 安全な在宅生活が継続できた症例を報告する. 〔対象と方法〕症例は70歳代の女性. 心不全により入退院を繰り返していたが, 退院後, 心不全増悪の予防を目的とした訪問看護, および訪問リハビリテーション(訪問リハ)が開始された. 〔結果〕介入開始時, 塩分制限, 水分制限, 運動制限が守られておらず, 心不全が増悪していた. その後, 再度患者教育を徹底した. 身体活動量の維持と全身管理を継続し, 再入院することなく在宅生活を継続できた. 〔結語〕訪問リハの役割として, 心不全の増悪の重症化および再入院を予防でき, 安...

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Published in理学療法科学 Vol. 39; no. 3; pp. 163 - 166
Main Authors 森田由佳, 森田義満, 光武翼, 濱地望, 笹川健吾, 加藤研太郎, 有馬慶美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.06.2024
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Summary:「要旨」:〔目的〕在宅心不全患者に対しての理学療法に加え, 疾病管理を行い, 安全な在宅生活が継続できた症例を報告する. 〔対象と方法〕症例は70歳代の女性. 心不全により入退院を繰り返していたが, 退院後, 心不全増悪の予防を目的とした訪問看護, および訪問リハビリテーション(訪問リハ)が開始された. 〔結果〕介入開始時, 塩分制限, 水分制限, 運動制限が守られておらず, 心不全が増悪していた. その後, 再度患者教育を徹底した. 身体活動量の維持と全身管理を継続し, 再入院することなく在宅生活を継続できた. 〔結語〕訪問リハの役割として, 心不全の増悪の重症化および再入院を予防でき, 安全な在宅生活を継続できる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667