認知症発症のリスク低減における筋力・運動機能維持の重要性 : 久山町研究
「■はじめに」認知症は, 正常に発達した認知機能が何らかの原因により低下したために, 日常生活や社会生活に支障をきたしている状態であり, 記憶, 思考, 行動, 日常生活遂行能力に異常を呈する慢性または進行性の症候群である. World Alzheimer Report 2015によると2015年全世界で4,680万人が認知症に罹患しており, その約半数がアジア諸国由来と推定されている. さらに2030年には認知症の総患者数は7,470万人, 2050年には13,150万人に達すると予測されている. わが国の2022年の内閣府による高齢社会白書によると, 2021年10月1日時点の65歳以上人...
Saved in:
Published in | 理学療法福岡 no. 37; pp. 39 - 42 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
福岡県理学療法士会
31.03.2024
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1342-1433 |
Cover
Summary: | 「■はじめに」認知症は, 正常に発達した認知機能が何らかの原因により低下したために, 日常生活や社会生活に支障をきたしている状態であり, 記憶, 思考, 行動, 日常生活遂行能力に異常を呈する慢性または進行性の症候群である. World Alzheimer Report 2015によると2015年全世界で4,680万人が認知症に罹患しており, その約半数がアジア諸国由来と推定されている. さらに2030年には認知症の総患者数は7,470万人, 2050年には13,150万人に達すると予測されている. わが国の2022年の内閣府による高齢社会白書によると, 2021年10月1日時点の65歳以上人口は, 3,621万人となり, 総人口1億2,550万人に占める割合 (高齢化率) は28.9%となった. |
---|---|
ISSN: | 1342-1433 |