出血性ショックの蘇生にアスコルビン酸を併用することの効果
われわれは出血性ショック後にEndotoxinを投与するTwo-hit modelでは, 組織のdysoxia(消化管粘膜内pH(pHi)の低下)が強く起こることを報告してきた. 今回は出血性ショックの蘇生にアスコルビン酸(Vit C)を併用することで組織のdysoxiaを予防できるか否かを検討した. 〔方法〕実験動物はJW rabbit 18匹. Pentobarbital麻酔下に気管切開し人工呼吸を行い, 大腿動脈にカニュレーションし直接的動脈圧測定および脱血のためのラインとした. また, 耳静脈より乳酸リンゲル液を6ml/kg/hrの速度で持続投与した. さらにTonometerによりS...
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Published in | 蘇生 Vol. 18; no. 3; p. 227 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本蘇生学会
01.09.1999
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Summary: | われわれは出血性ショック後にEndotoxinを投与するTwo-hit modelでは, 組織のdysoxia(消化管粘膜内pH(pHi)の低下)が強く起こることを報告してきた. 今回は出血性ショックの蘇生にアスコルビン酸(Vit C)を併用することで組織のdysoxiaを予防できるか否かを検討した. 〔方法〕実験動物はJW rabbit 18匹. Pentobarbital麻酔下に気管切開し人工呼吸を行い, 大腿動脈にカニュレーションし直接的動脈圧測定および脱血のためのラインとした. また, 耳静脈より乳酸リンゲル液を6ml/kg/hrの速度で持続投与した. さらにTonometerによりS状結腸のpHiを測定した. 各種パラメータ(前値)を測定後脱血を開始し, 前値の60~70%の血圧を1時間維持した. 蘇生は, 脱血量の4倍量の乳酸リンゲル液(CR群, N=6)を用い30分間で行った. アスコルビン酸併用群(Vit C群,.N=6)ではアスコルビン酸170mg/kgを蘇生時に乳酸リンゲル液に混合し以後14mg/kg/hrで持続投与した. |
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ISSN: | 0288-4348 |