HLA match血小板の輸注効果について

(目的) 連続成分採取装置を用い, 中央血液センターに登録しているフェレーシス献血者より, 血小板を採取し, 抗HLA抗体が原因と思われる血小板減少患者25名に対し, HCAタイプの一致した血小板輸注を行い, その効果と患者の抗体検査に抗人グロブリン血清を用いたリンパ細胞毒試験を実施したので報告する. (方法)中央血液センターに登録しているフェレーシス献血者A型834名, B型464名, O型647名, AB型342名計2,287名の中から, 献血者を選び出し血小板フェレーシスを行った. 血小板採取にはIBM2997を用い, 血液1回処理量は3,000mlとした. 対象患者は血液疾患患者25名...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 29; no. 5; pp. 491 - 493
Main Authors 荒木千枝子, 佐藤周平, 真野能陳, 十字猛夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1983
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ISSN0546-1448

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Summary:(目的) 連続成分採取装置を用い, 中央血液センターに登録しているフェレーシス献血者より, 血小板を採取し, 抗HLA抗体が原因と思われる血小板減少患者25名に対し, HCAタイプの一致した血小板輸注を行い, その効果と患者の抗体検査に抗人グロブリン血清を用いたリンパ細胞毒試験を実施したので報告する. (方法)中央血液センターに登録しているフェレーシス献血者A型834名, B型464名, O型647名, AB型342名計2,287名の中から, 献血者を選び出し血小板フェレーシスを行った. 血小板採取にはIBM2997を用い, 血液1回処理量は3,000mlとした. 対象患者は血液疾患患者25名, クロスマッチテストにはリンパ球細胞毒試験(LCT), 混合受身赤血球凝集テスト(MPHA)を用い, 各患者の血小板輸注効果をみた. 輸注効果は補正血小板増加率で示した. 又輸注効果のなかった患者血清を用い抗グロブリン血清を用いたリンパ球細胞毒試験を行った. 抗グロブリン試薬として抗人L鎖α血清と抗人L鎖K血清を用いた.
ISSN:0546-1448