医療安全・倫理

医師には, その職務の正確上, 高い倫理性が求められる. 医師法第7条第2項では「医師としての品位を損するような行為のあつたとき」も行政処分の対象となると規定しており, 医師には業務内外を問わず, 品位をもった行動が求められていることを意識しなければならない. 患者中心の医療が叫ばれて久しいが, 患者の呼称を「さん」とするか「様」とするかは, 医療の本質ではない. 患者中心の医療とはいえ, 医療の担い手が専門的知識・技術を要する医療者側であること, 受け手が患者側であるという本質に変わりはない. 治療の受け手である患者が納得をして医療を受けるという点こそが, 重要である....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in総合健診 Vol. 41; no. 2; p. 334
Main Author 蒔田覚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本総合健診医学会 10.03.2014
Online AccessGet full text
ISSN1347-0086

Cover

Loading…
More Information
Summary:医師には, その職務の正確上, 高い倫理性が求められる. 医師法第7条第2項では「医師としての品位を損するような行為のあつたとき」も行政処分の対象となると規定しており, 医師には業務内外を問わず, 品位をもった行動が求められていることを意識しなければならない. 患者中心の医療が叫ばれて久しいが, 患者の呼称を「さん」とするか「様」とするかは, 医療の本質ではない. 患者中心の医療とはいえ, 医療の担い手が専門的知識・技術を要する医療者側であること, 受け手が患者側であるという本質に変わりはない. 治療の受け手である患者が納得をして医療を受けるという点こそが, 重要である.
ISSN:1347-0086