気管支鏡下に摘出した気管支内異物(グリーンピース)の1例
症例は70歳男性で右肺全摘出術を受けている. 既往歴は1988年に膿胸で右肺全摘術施行. 平成9年5月12日, 食事中にグリーンピースを誤嚥した疑いで, 乾性咳嗽を主訴として当科に受診した. 胸部単純X-pで左下肺野にわずかに浸潤影が認められた. 気管支鏡検査では, 左B^9+10 にグリーンピースが, 嵌頓していた. 嵌頓部の気管支周囲はやや浮腫状であり, 白色分泌液を少量認めた. バーマンカテーテルでグリーンピースを気管分岐部まで移動させた後, バスケット鉗子にて摘出した. 植物性気管支内異物について, 若干の文献的考察を加えて報告する....
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Published in | 気管支学 Vol. 19; no. 6; p. 502 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
25.09.1997
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ISSN | 0287-2137 |
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Summary: | 症例は70歳男性で右肺全摘出術を受けている. 既往歴は1988年に膿胸で右肺全摘術施行. 平成9年5月12日, 食事中にグリーンピースを誤嚥した疑いで, 乾性咳嗽を主訴として当科に受診した. 胸部単純X-pで左下肺野にわずかに浸潤影が認められた. 気管支鏡検査では, 左B^9+10 にグリーンピースが, 嵌頓していた. 嵌頓部の気管支周囲はやや浮腫状であり, 白色分泌液を少量認めた. バーマンカテーテルでグリーンピースを気管分岐部まで移動させた後, バスケット鉗子にて摘出した. 植物性気管支内異物について, 若干の文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 |