破裂脳底動脈低位部嚢状動脈瘤に対する後方経錐体アプローチによる開頭クリッピング術

後方循環の動脈瘤に対する手術顕微鏡下のクリッピング術は, 症例によっては現在も有効な治療手段である. 本稿では, 脳底動脈下部に発生した破裂嚢状動脈瘤に対する後方経錐体アプローチを用いた開頭クリッピング術を通じて, 親動脈の確保と動脈瘤周囲の繊細な剥離のための頭蓋底手技による術野拡大の重要性と脳ベラの注意深い使用が安全性を向上させることに焦点を当て, 実際の手術操作を解説する....

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Published in脳卒中の外科 Vol. 51; no. 1; pp. 72 - 76
Main Authors 大宅宗一, 齊藤徹, 庄島正明, 松居徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳卒中の外科学会 31.01.2023
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Summary:後方循環の動脈瘤に対する手術顕微鏡下のクリッピング術は, 症例によっては現在も有効な治療手段である. 本稿では, 脳底動脈下部に発生した破裂嚢状動脈瘤に対する後方経錐体アプローチを用いた開頭クリッピング術を通じて, 親動脈の確保と動脈瘤周囲の繊細な剥離のための頭蓋底手技による術野拡大の重要性と脳ベラの注意深い使用が安全性を向上させることに焦点を当て, 実際の手術操作を解説する.
ISSN:0914-5508