補助刺激系を利用した免疫治療の可能性

この度, 寄稿の機会を頂きましたことを光栄に存じますとともに心より感謝申し上げます. 私は1999年3月よりUSA, Mimesota州にありますMayo Clinic, Lieping Chen教授の免疫学研究室において, 主に補助刺激分子の研究をしてます. Mayo ClinicのあるRochesterは州都Minneapolisより南に約90マイル離れた場所に位置した人口わずか7万人の街で, downtownはClinicそのものです. 1883年にRochesterを直撃した竜巻で多くの死傷者を出したことがきっかけで出来たこのMayo Clinicは, Rochesterだけでも2つの...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Nippon Medical School Vol. 68; no. 1; pp. 89 - 90
Main Author 田村秀人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 15.02.2001
Online AccessGet full text
ISSN1345-4676

Cover

More Information
Summary:この度, 寄稿の機会を頂きましたことを光栄に存じますとともに心より感謝申し上げます. 私は1999年3月よりUSA, Mimesota州にありますMayo Clinic, Lieping Chen教授の免疫学研究室において, 主に補助刺激分子の研究をしてます. Mayo ClinicのあるRochesterは州都Minneapolisより南に約90マイル離れた場所に位置した人口わずか7万人の街で, downtownはClinicそのものです. 1883年にRochesterを直撃した竜巻で多くの死傷者を出したことがきっかけで出来たこのMayo Clinicは, Rochesterだけでも2つの病院(約1500床), 約100の手術室を持ち, 病院と独立して外来棟, 検査棟, 資料棟, 研究施設, さらには医科大学を併設した巨大Medical Centerを形成しています. また, ここRochesterの他, Scottsdale(Arizona州)とJacksonville(Florida州)にも病院を持ち, 人工衛星による通信システムにより医療, 教育, 研究は統合されています. こうした世界でも有数な医療機関が冬は零下2~30℃にもなる寒さの厳しい辺鄙な土地にあることに当初は大変驚きましたが, Mayoのおかげでこの街の知的水準は高く, 治安も良く, また数年前には"Best Places to Live"に選ばれた大変環境の良いところです.
ISSN:1345-4676