日本に紹介された既製アタッチメント

「I. 緒言」 アタッチメントは, 1886年R. W. Starrにより可撤性ブリッジの連結装置として考案された. 第2次世界大戦以降, 歯科技術や材料の進歩により精密性は高められ, スイスを中心に欧米各国, それに続き日本国内でも研究および臨床応用が盛んになっていった. そしてアタッチメントは学問の進歩とともに構造の改良が重ねられ, 今日に至っている. 現在国内に紹介された既製アタッチメントは既に500種類をこえており, 現時点における数を把握し, その分布および歴史的傾向を分析することは意義があると考えた. これまでにも細野来馬, Steiger, A. A. and Boitel, R...

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Published in神奈川歯学 Vol. 24; no. 4; pp. 743 - 749
Main Authors 今井崇隆, 植田安則, 高橋晃子, 山内一郎, 豊田實, 松尾悦郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.03.1990
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ISSN0454-8302

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Summary:「I. 緒言」 アタッチメントは, 1886年R. W. Starrにより可撤性ブリッジの連結装置として考案された. 第2次世界大戦以降, 歯科技術や材料の進歩により精密性は高められ, スイスを中心に欧米各国, それに続き日本国内でも研究および臨床応用が盛んになっていった. そしてアタッチメントは学問の進歩とともに構造の改良が重ねられ, 今日に至っている. 現在国内に紹介された既製アタッチメントは既に500種類をこえており, 現時点における数を把握し, その分布および歴史的傾向を分析することは意義があると考えた. これまでにも細野来馬, Steiger, A. A. and Boitel, R. H.など国内外で多くの補綴家によってこのような試みは行われてきたが, 数を集計したものは少なく, 一般的に確立された分類法がないのが現状である. そこで我々は当教室の分類に従って集計し, 検討を行った.
ISSN:0454-8302