患者参画型看護計画の開発・検討をおこなって

患者参画型看護計画とは, 患者が自分の健康問題や治療・ケアに関する情報を正しく理解し, 自己決定を行ないながら, 健康回復のための計画を看護師とともに立案し共有していくことと考える. そのために当院では看護計画の共有化を目指して, ケア説明用紙の作成を行なった. しかし, ケア説明用紙は各部署で作成されたもので項目にばらつきがあり, 看護計画とケア説明用紙の内容にもずれがあり浸透しないのが現状であった. この原因を追求し検討した結果, 患者に分かりやすく表現された看護計画でない事が挙げられた. そこで病院独自の看護計画(以下海南看護計画)を開発することになったので, ここにその経過を発表する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 54; no. 3; p. 422
Main Authors 和田恵美, 加納千華, 林博美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 01.09.2005
Online AccessGet full text
ISSN0468-2513

Cover

More Information
Summary:患者参画型看護計画とは, 患者が自分の健康問題や治療・ケアに関する情報を正しく理解し, 自己決定を行ないながら, 健康回復のための計画を看護師とともに立案し共有していくことと考える. そのために当院では看護計画の共有化を目指して, ケア説明用紙の作成を行なった. しかし, ケア説明用紙は各部署で作成されたもので項目にばらつきがあり, 看護計画とケア説明用紙の内容にもずれがあり浸透しないのが現状であった. この原因を追求し検討した結果, 患者に分かりやすく表現された看護計画でない事が挙げられた. そこで病院独自の看護計画(以下海南看護計画)を開発することになったので, ここにその経過を発表する. <方法>1)看護診断についてのアンケート調査 2)看護支援システム使用上の問題点についてのアンケート調査 3)看護計画の比較検討(図1) 4)看護診断勉強会 5)各部署師長・主任・記録委員と話し合い 6)海南看護計画(案)作成 <経過>1)2)のアンケート調査をもとに標準看護計画と看護診断・海南看護計画の比較・検討をマトリックス化し, それぞれの視点から利点と欠点を抽出し欠点に対しては改善案を考えた.
ISSN:0468-2513