8トリソミー染色体異常を伴った鉄芽球性貧血の1例

「要旨」63才女性の鉄芽球性貧血の1症例を報告した. 汎血球減少があったため, 再生不良性貧血と診断された. その3年半後, 骨髄細胞の鉄染色でringed sideroblastを認め, さらに染色体異常トリソミー8が検索した骨髄細胞の97%に認められた. 前白血病状態が強く疑われたが, 再入院6ヵ月後ヘモジデローシス及び真菌血症で死亡した. 剖検にて骨髄に白血病化所見は認められなかった....

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Published in医療 Vol. 41; no. 4; pp. 356 - 361
Main Authors 小林千鶴子, 篠崎文信, 後藤信昭, 野口知志, 武者広隆, 森博志, 高沢博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立医療学会 01.04.1987
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ISSN0021-1699

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Summary:「要旨」63才女性の鉄芽球性貧血の1症例を報告した. 汎血球減少があったため, 再生不良性貧血と診断された. その3年半後, 骨髄細胞の鉄染色でringed sideroblastを認め, さらに染色体異常トリソミー8が検索した骨髄細胞の97%に認められた. 前白血病状態が強く疑われたが, 再入院6ヵ月後ヘモジデローシス及び真菌血症で死亡した. 剖検にて骨髄に白血病化所見は認められなかった.
ISSN:0021-1699