数字情報に着目した運動イメージ戦略の継続はもとよりイメージしている内容によって脊髄運動神経機能と運動技能を変化させる
「要旨」 : 〔目的〕自主練習としての運動イメージの継続が脊髄運動神経機能の興奮性と運動の正確性に及ぼす影響を検討した. 〔対象と方法〕健常者9名を対象に, 数字情報に着目した運動イメージ練習を4週間行わせた. 1週目と4週目の安静時試行と運動イメージ試行中に左母指球からF波を導出した. 各試行後にはピンチ力調整課題を与え, 運動の正確性を評価した. 〔結果〕1週目と4週目において振幅F/M比は試行間で差を認めず, 運動の正確性も運動イメージ試行前後で変化を認めなかった. ただし, 1週目でピンチ力値の絶対誤差が大きかった2名が, 4週目の運動イメージ試行前で運動技能の向上がみられた. 〔結語...
Saved in:
Published in | 理学療法科学 Vol. 38; no. 6; pp. 398 - 404 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.12.2023
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 |
Cover
Loading…
Summary: | 「要旨」 : 〔目的〕自主練習としての運動イメージの継続が脊髄運動神経機能の興奮性と運動の正確性に及ぼす影響を検討した. 〔対象と方法〕健常者9名を対象に, 数字情報に着目した運動イメージ練習を4週間行わせた. 1週目と4週目の安静時試行と運動イメージ試行中に左母指球からF波を導出した. 各試行後にはピンチ力調整課題を与え, 運動の正確性を評価した. 〔結果〕1週目と4週目において振幅F/M比は試行間で差を認めず, 運動の正確性も運動イメージ試行前後で変化を認めなかった. ただし, 1週目でピンチ力値の絶対誤差が大きかった2名が, 4週目の運動イメージ試行前で運動技能の向上がみられた. 〔結語〕4週間の継続的な数字イメージの介入によって運動技能に改善の余地がある場合, 運動技能が向上することが示唆された. |
---|---|
ISSN: | 1341-1667 |