胆管癌の術後胆管狭窄にともなう肝内結石に対してpulsed dye laser切石が有用であった1例
症例は56才, 女性. 平成3年に胆管癌で胆嚢・総胆管切除, 肝門部空腸吻合術施行. 平成7年9月黄疸出現. 腹部USで肝内結石を認め, 精査・治療目的で入院となった. 腹部CTで腫瘍の再発認めず, PTBD施行. チューブ造影で径1.5cmの透亮像と吻合部胆管の狭窄を認めた. 胆道ファイバー下にFlashlamp pumped pulseddye laserで結石を破砕. 2回目の胆道ファイバー時に結石の完全消失を確認. 狭窄部の拡張後, 胆管から空腸への造影剤の通過は良好となった. 組織診で腫瘍細胞は検出されず治療を終了とした. 電気水圧衝撃波(electro-hydraulic lith...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 2; p. 25 |
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Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本レーザー医学会
28.06.1996
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Summary: | 症例は56才, 女性. 平成3年に胆管癌で胆嚢・総胆管切除, 肝門部空腸吻合術施行. 平成7年9月黄疸出現. 腹部USで肝内結石を認め, 精査・治療目的で入院となった. 腹部CTで腫瘍の再発認めず, PTBD施行. チューブ造影で径1.5cmの透亮像と吻合部胆管の狭窄を認めた. 胆道ファイバー下にFlashlamp pumped pulseddye laserで結石を破砕. 2回目の胆道ファイバー時に結石の完全消失を確認. 狭窄部の拡張後, 胆管から空腸への造影剤の通過は良好となった. 組織診で腫瘍細胞は検出されず治療を終了とした. 電気水圧衝撃波(electro-hydraulic lithotripsy:EHL)と比較してレーザーによる砕石は粘膜の損傷が軽度で安全に治療できた. |
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ISSN: | 0288-6200 |