調剤薬局に来局する高齢患者の低栄養リスクの現状に関する観察的横断研究

「緒言」日本では急速な高齢化に伴い要介護となる人口が増加している. 厚生労働省の介護保険事業状況報告では要介護および要支援認定者は令和2年度末時点で682万人と報告されており年々増加傾向にある. 要介護人口の増加は介護負担や社会保障費の増加につながり, 健康寿命の延伸が重要となっている. 厚生労働省の2022年国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/05.pdf, 2023年9月4日)にてフレイルが要介護の要因の1つとなっており, 様々なフレイル対策が行われている. 低栄養はフレイルと密接...

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Published in医療薬学 Vol. 50; no. 5; pp. 264 - 272
Main Authors 犬塚博貴, 河邉貴宏, 宮野美里, 森田久美子, 廣瀬隆, 森田みゆき, 楠富伊織, 山下祥史, 椛田昇治, 土井瑠奈, 徳永朋美, 小川愛, 横井正之, 蓮元憲祐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医療薬学会 10.05.2024
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Summary:「緒言」日本では急速な高齢化に伴い要介護となる人口が増加している. 厚生労働省の介護保険事業状況報告では要介護および要支援認定者は令和2年度末時点で682万人と報告されており年々増加傾向にある. 要介護人口の増加は介護負担や社会保障費の増加につながり, 健康寿命の延伸が重要となっている. 厚生労働省の2022年国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/05.pdf, 2023年9月4日)にてフレイルが要介護の要因の1つとなっており, 様々なフレイル対策が行われている. 低栄養はフレイルと密接にかかわっており, 低栄養への介入はフレイル対策の1つと言える. 低栄養の原因は多岐にわたるため, 低栄養改善の対策では専門職に適切につなぐことが重要となる. しかし, 問題点を抽出する場に高齢者がアクセスしなければ介入することはできない.
ISSN:1346-342X
1882-1499