超急性期から生活期をつなぐリハビリテーション医療の実践 - 熟練した理学療法士への期待
「■はじめに」私事で恐縮だが, わたくしは1984年に産業医科大学を卒業すると同時に同リハビリテーション医学講座初代教授緒方甫先生の門を叩き, リハビリテーション科医師となった. 当時の医学部としては珍しくリハビリテーション医学の系統講義があったが, ほとんど覚えていない. 不真面目なわたくしは講義をさぼってばかりいたからである. 学生実習においては, どうみても寝たきりにしかみえない患者さんに歩行訓練を施し, 歩けるようにしているのに驚いた. その感動もあり, リハビリテーション医学の知識は全く無い状態で, 入局した. 「■産業医科大学リハビリテーション科での教育」同期は5人いて, 皆優秀だ...
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Published in | 理学療法福岡 no. 37; pp. 21 - 25 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
福岡県理学療法士会
31.03.2024
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ISSN | 1342-1433 |
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Summary: | 「■はじめに」私事で恐縮だが, わたくしは1984年に産業医科大学を卒業すると同時に同リハビリテーション医学講座初代教授緒方甫先生の門を叩き, リハビリテーション科医師となった. 当時の医学部としては珍しくリハビリテーション医学の系統講義があったが, ほとんど覚えていない. 不真面目なわたくしは講義をさぼってばかりいたからである. 学生実習においては, どうみても寝たきりにしかみえない患者さんに歩行訓練を施し, 歩けるようにしているのに驚いた. その感動もあり, リハビリテーション医学の知識は全く無い状態で, 入局した. 「■産業医科大学リハビリテーション科での教育」同期は5人いて, 皆優秀だった. 入局早々に超重症で急変する患者が多く, C6残存頚髄損傷四肢麻痺患者を担当した時は, まさに総合医的な知識を要求された. |
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ISSN: | 1342-1433 |