臨床レベルでの体外増幅を目的とした凍結保存臍帯血からのCD34陽性細胞分離法の検討
「目的」 臨床レベルでの臍帯血幹細胞の体外増幅を凍結保存された臍帯血を用いて行う場合, その操作性や増幅効率を考慮してCD34陽性細胞を分離する事が望ましいと考えられる. そこでCD34陽性細胞分離キットであるIsolex 50(Nexell Therapeutics社)とMACS(Miltenyi Biotec社)を用いて分離効率について比較検討したので報告する. 「方法」 当院臍帯血バンクにてHES法により処理し, 凍結保存された臍帯血のうち10例を解凍後二等分し, 凍害保護液を除去後Isolex 50とMACSを用いてCD34陽性細胞の分離を行い, 分離後のCD34陽性細胞の純度及び保存...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 208 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.04.2001
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ISSN | 0546-1448 |
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Summary: | 「目的」 臨床レベルでの臍帯血幹細胞の体外増幅を凍結保存された臍帯血を用いて行う場合, その操作性や増幅効率を考慮してCD34陽性細胞を分離する事が望ましいと考えられる. そこでCD34陽性細胞分離キットであるIsolex 50(Nexell Therapeutics社)とMACS(Miltenyi Biotec社)を用いて分離効率について比較検討したので報告する. 「方法」 当院臍帯血バンクにてHES法により処理し, 凍結保存された臍帯血のうち10例を解凍後二等分し, 凍害保護液を除去後Isolex 50とMACSを用いてCD34陽性細胞の分離を行い, 分離後のCD34陽性細胞の純度及び保存時に計測されたCD34陽性細胞数に対する回収率を比較した. また分離された細胞の一部を当施設で開発したマウス骨髄ストローマ細胞株(HESS-5)をfeeder layerとした膜分離型共培養系によってFlt3-Ligand,TPO,SCFの存在下で5日間培養し, 保存時のCD34陽性細胞数に対する増幅倍率を算出した. |
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ISSN: | 0546-1448 |