局所膝関節冷却の時間短縮が膝伸展トルクに与える影響

要旨:〔目的〕冷却なし, 15分冷却, 30分冷却の3条件において, 局所膝関節冷却時間を短縮して膝伸展トルクに与える影響を明らかにすること. 〔対象と方法〕健常成人男性18名を対象に, 冷却なし, 15分冷却, 30分冷却の3条件実施後に, 膝伸展トルクを経時的に測定した. 〔結果〕膝伸展トルクは, 測定開始から20分後において冷却2条件が冷却なしより有意に高値を示した. 〔結語〕膝伸展トルクは, 15分と30分のどちらの冷却時間においても20分後に増大したことから, 15分の冷却時間の方が治療時間の短縮という点で有用と考えた. そのため局所膝関節冷却を15分行い, その後20分経過した頃に...

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Published in理学療法科学 Vol. 38; no. 5; pp. 365 - 368
Main Authors 大嶋一輝, 前田佑輔, 齋藤孝義, 黒澤和生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.10.2023
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ISSN1341-1667

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Summary:要旨:〔目的〕冷却なし, 15分冷却, 30分冷却の3条件において, 局所膝関節冷却時間を短縮して膝伸展トルクに与える影響を明らかにすること. 〔対象と方法〕健常成人男性18名を対象に, 冷却なし, 15分冷却, 30分冷却の3条件実施後に, 膝伸展トルクを経時的に測定した. 〔結果〕膝伸展トルクは, 測定開始から20分後において冷却2条件が冷却なしより有意に高値を示した. 〔結語〕膝伸展トルクは, 15分と30分のどちらの冷却時間においても20分後に増大したことから, 15分の冷却時間の方が治療時間の短縮という点で有用と考えた. そのため局所膝関節冷却を15分行い, その後20分経過した頃に膝伸展作用を発揮させる目的の理学療法を実施すれば, 転倒予防の一助となるであろう.
ISSN:1341-1667