臍帯血における在胎週数と造血幹細胞量の相関

「目的」臍帯血移植における移植する白血球数は移植の成否に影響する重要な因子と考えられ, 患者体重当りの移植細胞数の基準がある. しかし, 移植できる臍帯血には在胎週数の幅があり, 在胎37週以上42週未満となっている. 我々は, 臍帯血における在胎週数の違いにより造血幹細胞量に差があるのではないかと推測し, 在胎週数と造血幹細胞の存在量の相関について検討を行った. 「方法」中国四国臍帯血バンクの保存施設である岡山県赤十字血液センターにおいて保存された臍帯血を対象に, コロニーアッセイ(ぺリタス製H4134v培地)とCD34陽性細胞の測定(ProCOUNTキット)を行い造血幹細胞を定量した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 196
Main Authors 山村一, 冨田徳子, 宮原正行, 土岐博信, 喜多嶋康一, 原田実根
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:「目的」臍帯血移植における移植する白血球数は移植の成否に影響する重要な因子と考えられ, 患者体重当りの移植細胞数の基準がある. しかし, 移植できる臍帯血には在胎週数の幅があり, 在胎37週以上42週未満となっている. 我々は, 臍帯血における在胎週数の違いにより造血幹細胞量に差があるのではないかと推測し, 在胎週数と造血幹細胞の存在量の相関について検討を行った. 「方法」中国四国臍帯血バンクの保存施設である岡山県赤十字血液センターにおいて保存された臍帯血を対象に, コロニーアッセイ(ぺリタス製H4134v培地)とCD34陽性細胞の測定(ProCOUNTキット)を行い造血幹細胞を定量した.
ISSN:0546-1448