新規医療技術開発の展望と医薬品医療機器総合機構 (PMDA) の取り組み

「はじめに」2020年からのコロナ禍で, 世界的にデジタル化が加速し, その潮流は医療界にも及んでいる. 医薬品開発にも様々な新しい技術が導入され, 一気に拡大した. 国内では, 医療や行政で特にデジタル化への対応の遅れが顕在化した一方, 新しい潮流を取り入れた急速な変化も始まっている. 日本の規制当局たる独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency: PMDA)もまた, コロナ禍とそれに続く急激な変化に対応するべく, 様々な対応をとってきている. 本稿では, PMDAの業務内容と, 神経内科領域にも関係する最近の取り...

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Published in神経治療学 Vol. 40; no. 4; pp. 421 - 424
Main Author 山本晴子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経治療学会 27.11.2023
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Summary:「はじめに」2020年からのコロナ禍で, 世界的にデジタル化が加速し, その潮流は医療界にも及んでいる. 医薬品開発にも様々な新しい技術が導入され, 一気に拡大した. 国内では, 医療や行政で特にデジタル化への対応の遅れが顕在化した一方, 新しい潮流を取り入れた急速な変化も始まっている. 日本の規制当局たる独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency: PMDA)もまた, コロナ禍とそれに続く急激な変化に対応するべく, 様々な対応をとってきている. 本稿では, PMDAの業務内容と, 神経内科領域にも関係する最近の取り組みを紹介する. 「I. PMDAとは」PMDAは, 2001年に閣議決定された特殊法人等整理合理化計画を受けて, 国立医薬品食品衛生研究所医薬品医療機器審査センター, 医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構及び財団法人医療機器センターの一部の業務を統合し, 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づいて2004年4月1日に設立された組織である.
ISSN:0916-8443