虐待を疑うケースにて小児脳神経外科医がやるべきこととできていないこと

「要旨」小児神経外科医が虐待を疑われる頭部外傷症例に初回接触する際, 必要な情報収集がされているか, またどれだけ共有・検討されているかを後方視的に評価し, 早期に適切な情報収集を行うことでその後の社会的対応へスムーズにつなぐことが可能となると考えている. しかし急性期対応にて医師1人で行える業務量にも限界があり病院としてのシステム構成, 専門化も必要になると予想される. 小児脳神経外科の立場から当院における虐待頭部外傷に対する一連の対応について, また今後の課題について述べる....

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Published in小児の脳神経 Vol. 49; no. 3; pp. 96 - 98
Main Authors 栗本路弘, 苗代朋樹, 長倉政宗, 加藤美穂子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児神経外科学会 31.08.2024
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ISSN0387-8023

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Summary:「要旨」小児神経外科医が虐待を疑われる頭部外傷症例に初回接触する際, 必要な情報収集がされているか, またどれだけ共有・検討されているかを後方視的に評価し, 早期に適切な情報収集を行うことでその後の社会的対応へスムーズにつなぐことが可能となると考えている. しかし急性期対応にて医師1人で行える業務量にも限界があり病院としてのシステム構成, 専門化も必要になると予想される. 小児脳神経外科の立場から当院における虐待頭部外傷に対する一連の対応について, また今後の課題について述べる.
ISSN:0387-8023