守りの美学 ~医療安全の光と影

「はじめに」医療機関において, 医療安全・リスクマネージメントという言葉は常識になっている. 一方, 世論では病院・医師への要求は厳しくなり, 医療行為の中で患者が死亡することがあると, 業務上過失致死の疑いをもたれるなど, 海外では考えられないことが起きてきている現状がある. 2005年には, 医療訴訟件数が年間1,000件を超え, 最近では訴訟件数が減少傾向にあるが, 今後弁護士も増え, 医療訴訟件数は増加すること, 対象も病院から診療所へと変わることが予想される....

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Published in総合健診 Vol. 51; no. 2; p. 269
Main Author 小林弘幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本総合健診医学会 10.03.2024
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Summary:「はじめに」医療機関において, 医療安全・リスクマネージメントという言葉は常識になっている. 一方, 世論では病院・医師への要求は厳しくなり, 医療行為の中で患者が死亡することがあると, 業務上過失致死の疑いをもたれるなど, 海外では考えられないことが起きてきている現状がある. 2005年には, 医療訴訟件数が年間1,000件を超え, 最近では訴訟件数が減少傾向にあるが, 今後弁護士も増え, 医療訴訟件数は増加すること, 対象も病院から診療所へと変わることが予想される.
ISSN:1347-0086