アクチバトールの新しい可動式説明模型の考案とその教育効果の研究
「緒言」 アクチバトールは, 1930年代にViggo AndresenとKarl Haupleによって発表された機能的矯正装置の一種であり, 1907年Robinのmonoblocが原型であるといわれている. 具体的には, 下顎の成長不全を伴った上顎前突症例に対して, 下顎の成長を促進することができる装置として使用されてきた. またアクチバトールは, 口呼吸患者や昼間の使用が可能なように小型化されたBionatorや頬筋や口輪筋を排除して側方や前方への拡大機能を有するFrankel's Functional regulatorとして, 多くの機能的矯正装置を派生し, 発展してきた....
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Published in | 神奈川歯学 Vol. 58; no. 1; pp. 36 - 47 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
神奈川歯科大学学会
30.06.2023
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ISSN | 0454-8302 |
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Summary: | 「緒言」 アクチバトールは, 1930年代にViggo AndresenとKarl Haupleによって発表された機能的矯正装置の一種であり, 1907年Robinのmonoblocが原型であるといわれている. 具体的には, 下顎の成長不全を伴った上顎前突症例に対して, 下顎の成長を促進することができる装置として使用されてきた. またアクチバトールは, 口呼吸患者や昼間の使用が可能なように小型化されたBionatorや頬筋や口輪筋を排除して側方や前方への拡大機能を有するFrankel's Functional regulatorとして, 多くの機能的矯正装置を派生し, 発展してきた. 日本においては高橋新次郎が1940年台に導入し, 本来上顎前突症例に使用していたものを, 下顎前突症例に応用できるように改良した. 今日においてもアクチバトールは主に混合歯列期に用いられるが, 乳歯列期, 永久歯列期においても用いられ, 機能性反対咬合, 上顎前突, 過蓋咬合, 交叉咬合, 保定装置などに広く適応されている. |
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ISSN: | 0454-8302 |