廃棄血液削減の取り組み

少子高齢化に向かうわが国では, 今後更に輸血用血液の不足が予想されている. そのため各医療機関は更なる適正輸血の推進を図る一方, 廃棄血液を極力少なくする工夫を求められている. 幸い当院は血液センターから, 関東では廃棄血の少ない病院と評価されている. 当院は23の診療科と未熟児室NICU51床を含む病床数1000, 外来約2. 00名の二次救急病院である. 1998年の使用血液は22,344単位, うち全血は263, 濃厚赤血球5,705, FFP3,229, 血小板13,174単位である. 一方期限切れとなって廃棄された血液は濃厚血40単位のみで, 内訳はAB型28, B6, O1, A5...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 242
Main Authors 多田和子, 鈴木憲史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:少子高齢化に向かうわが国では, 今後更に輸血用血液の不足が予想されている. そのため各医療機関は更なる適正輸血の推進を図る一方, 廃棄血液を極力少なくする工夫を求められている. 幸い当院は血液センターから, 関東では廃棄血の少ない病院と評価されている. 当院は23の診療科と未熟児室NICU51床を含む病床数1000, 外来約2. 00名の二次救急病院である. 1998年の使用血液は22,344単位, うち全血は263, 濃厚赤血球5,705, FFP3,229, 血小板13,174単位である. 一方期限切れとなって廃棄された血液は濃厚血40単位のみで, 内訳はAB型28, B6, O1, A5単位のみである. これらは納入後6日から19日(平均13日)で期限切れとなっている.
ISSN:0546-1448