Pulmonary Corpora Amylaceaの病理所見を認めたびまん性肺疾患の1例

症例は58歳, 男性. 粉塵吸入歴なし. 喫煙歴は45歳まで1日20本. 生来健康であったが, 平成7年3月の健診にて胸部異常影を指摘され, 精査目的で入院となった. 入院時, 自覚症状なく, 理学所見, 臨床検査成績で異常を認めない. 胸部X線写真では, 両側全肺野に斑状にスリガラス陰影を認めた. TBLBで肺胞腔内に大小不同の好酸性の類円形のPulmonary corprora amylaceaを認めた. Macrophageで囲まれたものも認められた. 本病理所見は何らかの疾患に続発して起こる病理所見といわれているが, 本症の如き臨床報告例は稀であり報告する....

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Bibliographic Details
Published in気管支学 Vol. 18; no. 4; p. 417
Main Authors 山内英雄, 吉野内猛夫, 久保克仁, 藤田次郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.1996
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ISSN0287-2137

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Summary:症例は58歳, 男性. 粉塵吸入歴なし. 喫煙歴は45歳まで1日20本. 生来健康であったが, 平成7年3月の健診にて胸部異常影を指摘され, 精査目的で入院となった. 入院時, 自覚症状なく, 理学所見, 臨床検査成績で異常を認めない. 胸部X線写真では, 両側全肺野に斑状にスリガラス陰影を認めた. TBLBで肺胞腔内に大小不同の好酸性の類円形のPulmonary corprora amylaceaを認めた. Macrophageで囲まれたものも認められた. 本病理所見は何らかの疾患に続発して起こる病理所見といわれているが, 本症の如き臨床報告例は稀であり報告する.
ISSN:0287-2137