「性差医学・医療」概論 : 性差とライフステージへの配慮は, 診療の質と精度を高める

近年, 男女共通の疾患の中にも, 病態や症状の発現, 治療法等に性差が存在することが分かっています. 性差医学・医療は, 疾患の背景にある「生物学的性差」と「社会的性差」, そして「ライフステージに伴う性ホルモン分泌状況の性差」を考慮する医療の概念で, 1980年代に米国で概念が発祥し, 1990年代から欧州や日本へも導入されました. 性差とライフステージ (年代) を考慮した診療は, 診療の質と精度を高めます. 性差医学の視点が, どのように診療に役立つか具体的にご説明しながら, 性差医学・医療について概説させて頂きます....

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Published in総合健診 Vol. 52; no. 2; p. 400
Main Author 片井みゆき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本総合健診医学会 10.03.2025
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ISSN1347-0086

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Summary:近年, 男女共通の疾患の中にも, 病態や症状の発現, 治療法等に性差が存在することが分かっています. 性差医学・医療は, 疾患の背景にある「生物学的性差」と「社会的性差」, そして「ライフステージに伴う性ホルモン分泌状況の性差」を考慮する医療の概念で, 1980年代に米国で概念が発祥し, 1990年代から欧州や日本へも導入されました. 性差とライフステージ (年代) を考慮した診療は, 診療の質と精度を高めます. 性差医学の視点が, どのように診療に役立つか具体的にご説明しながら, 性差医学・医療について概説させて頂きます.
ISSN:1347-0086