非専任技師を含めた日宿直体制により検出された不規則抗体陽性の2症例

「緒言」 当院では平成12年3月末より, 時間外輸血検査業務を輸血部技師(輸血専任)と中検技師(非専任)との合同日宿直体制で発足させた. 安全対策としてCAT(カラム凝集法)の導入による輸血検査の標準化, コンピューターシステムの活用, 詳細なマニュアルの策定, 輸血部ポケットベルによる支援体制を実施し, 時間外輸血体制を充実させた. このような時間外業務の中で, 臨床的に意義が高いとされる同種抗体陽性患者2例(抗Fya抗体及び抗Dia抗体)を同定し, 適合血を払い出すことが出来たので報告する. 「経過」 時間外輸血検査は血液型と交差適合試験をCATによる間接抗グロブリン試験を用いて実施してい...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 253
Main Authors 寺岡敦子, 大西修司, 細川美香, 阿部操, 岡前文子, 山岡学, 大谷哲司, 松崎龍典, 岸本裕司, 福原資郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
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Summary:「緒言」 当院では平成12年3月末より, 時間外輸血検査業務を輸血部技師(輸血専任)と中検技師(非専任)との合同日宿直体制で発足させた. 安全対策としてCAT(カラム凝集法)の導入による輸血検査の標準化, コンピューターシステムの活用, 詳細なマニュアルの策定, 輸血部ポケットベルによる支援体制を実施し, 時間外輸血体制を充実させた. このような時間外業務の中で, 臨床的に意義が高いとされる同種抗体陽性患者2例(抗Fya抗体及び抗Dia抗体)を同定し, 適合血を払い出すことが出来たので報告する. 「経過」 時間外輸血検査は血液型と交差適合試験をCATによる間接抗グロブリン試験を用いて実施している. 血液のオーダーがあるとまずコンピューターで患者輸血情報を確認する.
ISSN:0546-1448