事業所歯科保健活動における行動変容について

「緒言」近年, 人口構造の急速な高齢化に伴い, 特に老後の諸環境に大きな関心が持たれるようになってきた. その中の重要な1つとして, 歯科保健医療対策においても, 成人および高齢老に重点がおかれようとしてきている. その現れとして厚生省は, 生涯を通じた歯の健康づくりを目指した「8020運動」を提唱・推進している. 8020運動を達成するためには, 各ライフステージにおける対策の充実が求められる. その中で, 成人期の約40年間を過ごす事業所での歯科保健対策は, 健康づくり推進のための重要な「場」であると考えることができる. 事業所歯科保健活動は, 健康への関心の高まりとともに, これを実施す...

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Published in神奈川歯学 Vol. 28; no. 2; pp. 129 - 141
Main Authors 市橋透, 飯塚喜一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.09.1993
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ISSN0454-8302

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Summary:「緒言」近年, 人口構造の急速な高齢化に伴い, 特に老後の諸環境に大きな関心が持たれるようになってきた. その中の重要な1つとして, 歯科保健医療対策においても, 成人および高齢老に重点がおかれようとしてきている. その現れとして厚生省は, 生涯を通じた歯の健康づくりを目指した「8020運動」を提唱・推進している. 8020運動を達成するためには, 各ライフステージにおける対策の充実が求められる. その中で, 成人期の約40年間を過ごす事業所での歯科保健対策は, 健康づくり推進のための重要な「場」であると考えることができる. 事業所歯科保健活動は, 健康への関心の高まりとともに, これを実施する健康保険組合も増加しつつある. しかしながら, 事業所での歯科保健活動の効果的な進め方や口腔保健管理の具体的方法論などについての報告は少ない.
ISSN:0454-8302