全身麻酔下でHot AXIOS(TM)を用いて内視鏡下膵嚢胞ドレナージ術 (EUS-CD) を行った1例
「1. 緒言」 超音波内視鏡下の手技は2010年のEUS-FNAの保険収載から始まり, 膵炎に由来する体腔内感染巣に対するEUS下の経消化管的ドレナージなど広く普及している現状である. 最近lumen-apposing metal stent(LAMS)が開発され, 本邦ではHot AXIOS(TM)が使用可能であり安全性および確実性が期待されている. 今回我々は全身麻酔下にHot AXIOS(TM)を用いてEUS-CDを行った1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 「2. 症例」 患者1:60歳, 男性 主訴:心窩部痛 現病歴:近医でアルコール性の重症急性膵炎後の仮性膵嚢胞経過観...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 98; no. 1; pp. 148 - 149 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本消化器内視鏡学会関東支部会
30.06.2021
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ISSN | 1348-9844 |
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Summary: | 「1. 緒言」 超音波内視鏡下の手技は2010年のEUS-FNAの保険収載から始まり, 膵炎に由来する体腔内感染巣に対するEUS下の経消化管的ドレナージなど広く普及している現状である. 最近lumen-apposing metal stent(LAMS)が開発され, 本邦ではHot AXIOS(TM)が使用可能であり安全性および確実性が期待されている. 今回我々は全身麻酔下にHot AXIOS(TM)を用いてEUS-CDを行った1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 「2. 症例」 患者1:60歳, 男性 主訴:心窩部痛 現病歴:近医でアルコール性の重症急性膵炎後の仮性膵嚢胞経過観察中, 心窩部痛と膵炎発症から約3か月で仮性嚢胞の径が33mmから110mm大の増大を認め当院紹介となった. 来院時体温は37.3℃, 血圧98/62mmHgであった. Laboratory dataにおいては炎症反応の上昇は認めなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 |