夫婦で発症した夏型過敏性肺臓炎の1例

夫・妻ともに喫煙歴なく, 住居は築35年の鉄骨ブロックに居住. 平成8年7月より発熱・咳嗽・呼吸困難で発症し当科初診・入院. 入院下, 無治療で病態改善. 血清T.cutaneum抗体価高力価陽性・帰宅誘発試験陽性を確認. 胸部画像・BAL・TBLB所見も夏型HPの所見に合致し, 夏型HPと確診. 本症の発症には, 環境中のT.cutaneumの存在のみならず, 宿主側因子として或る特定のHLA型の存在が示唆されているが, 我々のケースでは妻では認められたものの夫には認められず, また2人に共通した型は認められなかった....

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Published in気管支学 Vol. 19; no. 3; p. 256
Main Authors 戸田万里子, 高橋宏, 小田切繁樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.1997
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ISSN0287-2137

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Summary:夫・妻ともに喫煙歴なく, 住居は築35年の鉄骨ブロックに居住. 平成8年7月より発熱・咳嗽・呼吸困難で発症し当科初診・入院. 入院下, 無治療で病態改善. 血清T.cutaneum抗体価高力価陽性・帰宅誘発試験陽性を確認. 胸部画像・BAL・TBLB所見も夏型HPの所見に合致し, 夏型HPと確診. 本症の発症には, 環境中のT.cutaneumの存在のみならず, 宿主側因子として或る特定のHLA型の存在が示唆されているが, 我々のケースでは妻では認められたものの夫には認められず, また2人に共通した型は認められなかった.
ISSN:0287-2137