室温における血液中汚染細菌増殖

「目的」 自己血貯血における細菌汚染の影響に関して, 細菌汚染した血液の4℃保存における外観検査とエンドトキシン濃度を測定し, 指標の一つになることを既に報告したが, 今回は, 細菌汚染した血液を室温に一定時間放置し, その影響について検討した. 「方法」 血液は採血後に肝機能検査異常で使用不能となったMAP加赤血球を使用した. 各血液にYersinia enterocolotica(YE), Staphykococcus aureus(SA), Pseudomonas aeruginosa(PA)を, 各々別のbagに接種し, 4℃で6週間保管した. その後, 室温に0,3,6,12,24時...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 207
Main Authors 清水直美, 浅井隆善, 橋本真一郎, 成田光朗, 長谷川浩子, 山本浩子, 伊藤道博, 小林美絵子, 高瀬隆義, 大屋秀人, 船橋茂, 今留淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」 自己血貯血における細菌汚染の影響に関して, 細菌汚染した血液の4℃保存における外観検査とエンドトキシン濃度を測定し, 指標の一つになることを既に報告したが, 今回は, 細菌汚染した血液を室温に一定時間放置し, その影響について検討した. 「方法」 血液は採血後に肝機能検査異常で使用不能となったMAP加赤血球を使用した. 各血液にYersinia enterocolotica(YE), Staphykococcus aureus(SA), Pseudomonas aeruginosa(PA)を, 各々別のbagに接種し, 4℃で6週間保管した. その後, 室温に0,3,6,12,24時間放置し, 細菌コロニー形成数とエンドトキシン濃度を測定した.
ISSN:0546-1448