抗白血球抗体の細胞毒活性と凝集反応活性との比較検討
抗体グロブリンはその特異性が同一であっても, IgG, IgA, IgMなど免疫グロブリン分子のちがいによって血清学的性状にかなり相違がみられる. そこでわれわれはHL-A抗血清をDEAEセルロースで分画し, 抗体の細胞毒活性と凝集活性とが各分画でどのような態度を示すかを検討した. 実験(1)HL-A抗血清は, 抗HL-A2(Ade-laide3:Spencer5.1.72), 抗HL-A2(Ad.4:McGrory14.1.72), 抗HL-Ag(Ad7:Weyland2.3.72), 抗HL-A12(Ad.15:Au-jard4.11.71)の4種を用いた. 白血球は各抗血清について, 陽...
Saved in:
Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 23; no. 1/2; pp. 59 - 61 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.04.1977
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0546-1448 |
Cover
Summary: | 抗体グロブリンはその特異性が同一であっても, IgG, IgA, IgMなど免疫グロブリン分子のちがいによって血清学的性状にかなり相違がみられる. そこでわれわれはHL-A抗血清をDEAEセルロースで分画し, 抗体の細胞毒活性と凝集活性とが各分画でどのような態度を示すかを検討した. 実験(1)HL-A抗血清は, 抗HL-A2(Ade-laide3:Spencer5.1.72), 抗HL-A2(Ad.4:McGrory14.1.72), 抗HL-Ag(Ad7:Weyland2.3.72), 抗HL-A12(Ad.15:Au-jard4.11.71)の4種を用いた. 白血球は各抗血清について, 陽性および陰性のものを選人で用いた. (2)DEAEセノしローズ分画:Abelson&Rawsonの方法に従いリン酸バッファーによる段階法を用いて, ヒトの抗白血球抗体をIgG, IgA, IgM各分画に分げた. DEAEセノしローズは1g, 抗血清は1mlを使用した. 280nmの波長で吸光度を測定し, 各ピークを生食水で一夜透析後検査に用いた. |
---|---|
ISSN: | 0546-1448 |