赤血球膜上シアル酸の変化とレクチンの反応の基礎的検討
目的:細菌の産生する酵素で赤血球が感作を受ける事により汎血球凝集の一種, T, Tk等が起きる事が知られている. 今回我々は, ノイラミニダーゼ処理血球上のシアル酸(SAと略)量と各種レクチンによる凝集の関係を検討したので報告する. 材料及び方法: 1. 20mU, 10mU, 5mUの各濃度ノイラミニダーゼ(生化学工業社EC3.2.1.18)を用いO型MAP血球を瀬尾等の方法で5~120分処理し遊離SAをオリンパスAU5000, 極東製薬SA測定試薬を用い自動測定した. 2. 上記処理血球を3施設自家製レクチン(PNA, GM), 市販レクチンシステム(gamma社), BSII(生化学工業...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 43; no. 6; p. 1008 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.12.1997
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ISSN | 0546-1448 |
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Summary: | 目的:細菌の産生する酵素で赤血球が感作を受ける事により汎血球凝集の一種, T, Tk等が起きる事が知られている. 今回我々は, ノイラミニダーゼ処理血球上のシアル酸(SAと略)量と各種レクチンによる凝集の関係を検討したので報告する. 材料及び方法: 1. 20mU, 10mU, 5mUの各濃度ノイラミニダーゼ(生化学工業社EC3.2.1.18)を用いO型MAP血球を瀬尾等の方法で5~120分処理し遊離SAをオリンパスAU5000, 極東製薬SA測定試薬を用い自動測定した. 2. 上記処理血球を3施設自家製レクチン(PNA, GM), 市販レクチンシステム(gamma社), BSII(生化学工業社), Mono抗T(大阪日赤)Mono抗Tk(大阪日赤)との反応をBirdに準じ判定した. 3. ヒト血清及びFFP, PC製剤との反応も同時に行った. 4. Polybren各濃度(0.05~1.0%)との反応を行った. |
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ISSN: | 0546-1448 |