特発性慢性心嚢液貯留に対しwide anterior pericardiectomyを施行した1例

【症例】51歳, 女性. 【経過】平成10年に急性心膜炎の診断にて近医で治療を受けたが, 詳細は不明であった. 平成11年に心臓超音波検査上全周性に20mmの心嚢液貯留を認めた. 利尿薬を投与するも徐々に心嚢液が増加するため, 平成12年3月と9月に心嚢穿刺を施行. 細胞診, 各種培養検査, 各種自己抗体全て陰性であり, 悪性疾患の合併も認めず, 診断的治療としてプレドニン20mgを投与するも再び心嚢液が貯留するため, 特発性慢性心嚢液貯留の診断にてwide anterior pericardiectomyを行った. 術後経過は良好であり第14病日に退院となった....

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Published in心臓 Vol. 36; no. 3; pp. 213 - 215
Main Authors 佐々木英樹, 土屋幸治, 日比野成俊, 松本春信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 丸善 15.03.2004
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Summary:【症例】51歳, 女性. 【経過】平成10年に急性心膜炎の診断にて近医で治療を受けたが, 詳細は不明であった. 平成11年に心臓超音波検査上全周性に20mmの心嚢液貯留を認めた. 利尿薬を投与するも徐々に心嚢液が増加するため, 平成12年3月と9月に心嚢穿刺を施行. 細胞診, 各種培養検査, 各種自己抗体全て陰性であり, 悪性疾患の合併も認めず, 診断的治療としてプレドニン20mgを投与するも再び心嚢液が貯留するため, 特発性慢性心嚢液貯留の診断にてwide anterior pericardiectomyを行った. 術後経過は良好であり第14病日に退院となった.
ISSN:0586-4488