気管支鏡にて経過観察したアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)の1例

症例は36歳, 男性. 主訴は発熱, 咳嗽喀痰. 24歳より胸部異常陰影を指摘され, 1998年3月左舌区の中枢性気管支拡張と結節浸潤陰影, 左下葉の広範な浸潤陰影出現し精査入院となった. 喘息症状は欠くが特徴的血液及び画像所見, 経気管支鏡下吸引痰, 自宅環境からA.fumigatusの検出によりABPAと診断した. 気管支洗浄液中RANTESは上昇しており, Th1優位の病態が示唆された. 本例はprednisolone単独で浸潤陰影および真菌も消失した....

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 7; p. 517
Main Authors 天野裕子, 有泉泰, 奥西勝秀, 城大祐, 玉置正勝, 山田嘉仁, 山口哲生, 丹野正隆, 早川欽哉, 泉信有, 山田浩和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.1999
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Summary:症例は36歳, 男性. 主訴は発熱, 咳嗽喀痰. 24歳より胸部異常陰影を指摘され, 1998年3月左舌区の中枢性気管支拡張と結節浸潤陰影, 左下葉の広範な浸潤陰影出現し精査入院となった. 喘息症状は欠くが特徴的血液及び画像所見, 経気管支鏡下吸引痰, 自宅環境からA.fumigatusの検出によりABPAと診断した. 気管支洗浄液中RANTESは上昇しており, Th1優位の病態が示唆された. 本例はprednisolone単独で浸潤陰影および真菌も消失した.
ISSN:0287-2137