介護支援専門員による杖選択の現状 - SCATを用いた質的研究
「要旨」 : 〔目的〕介護支援専門員が歩行補助具を選定する際のプロセスの現状を, インタビューから分析し明らかにすること. 〔対象と方法〕A市に登録のある居宅介護支援事業所に在籍する介護支援専門員5名を対象とし, 半構造化面接によるフォーカスグループインタビューを行い, その内容を質的に分析した. 〔結果〕「杖必要性の判断基準」, 「杖選定時のチェックポイント」, 「杖導入後のフォローアップ」, 「杖選定から杖使用における不安点」の4つの概念が抽出された. 〔結語〕介護支援専門員は, 多職種からの情報を基に, 対象者の歩行観察や, 対象者の希望や環境を加味しながら歩行補助杖を選定しているが,...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 38; no. 6; pp. 438 - 443 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.12.2023
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Summary: | 「要旨」 : 〔目的〕介護支援専門員が歩行補助具を選定する際のプロセスの現状を, インタビューから分析し明らかにすること. 〔対象と方法〕A市に登録のある居宅介護支援事業所に在籍する介護支援専門員5名を対象とし, 半構造化面接によるフォーカスグループインタビューを行い, その内容を質的に分析した. 〔結果〕「杖必要性の判断基準」, 「杖選定時のチェックポイント」, 「杖導入後のフォローアップ」, 「杖選定から杖使用における不安点」の4つの概念が抽出された. 〔結語〕介護支援専門員は, 多職種からの情報を基に, 対象者の歩行観察や, 対象者の希望や環境を加味しながら歩行補助杖を選定しているが, 選定からフォローアップ全般にわたり, リハビリ専門職の介入の必要性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 |