赤血球MAPの使用の現状
当センターでは, 平成4年12月より400ml由来のRC-MAPを, 平成5年4月からは200ml, 400ml全てRC-MAPを製造, 供給している. そこで今回, RC-MAPの医療機関での実際の使用状況について調査を行ったので報告する. 方法:対象医療機関;長崎大学医学部附属病院及び一般総合病院(長崎市内2, 離島1). 使用期間;平成5年4~9月. 上記につき, 採血後何日目の赤血球MAPが使用されているのか, 輸血日と製造番号の控えにより調査, 分析した. 大学病院については, クロスマッチ回数, 返品状況, 及び白血球除去赤血球とX線照射依頼件数の推移, さらに心臓手術の人工心肺に...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 41; no. 1; pp. 114 - 115 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.03.1995
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Summary: | 当センターでは, 平成4年12月より400ml由来のRC-MAPを, 平成5年4月からは200ml, 400ml全てRC-MAPを製造, 供給している. そこで今回, RC-MAPの医療機関での実際の使用状況について調査を行ったので報告する. 方法:対象医療機関;長崎大学医学部附属病院及び一般総合病院(長崎市内2, 離島1). 使用期間;平成5年4~9月. 上記につき, 採血後何日目の赤血球MAPが使用されているのか, 輸血日と製造番号の控えにより調査, 分析した. 大学病院については, クロスマッチ回数, 返品状況, 及び白血球除去赤血球とX線照射依頼件数の推移, さらに心臓手術の人工心肺による溶血状況についてもあわせて調査を行った. 結果:RC-MAPは, 大学病院では, 90%近くが採血後5~25日に使用されていた. 一般総合病院では, 大学病院と比較して200mlの割合が高く, 保存期間の長い製剤がやや多く使用されていた. ・2回以上クロスマッチしたRC-MAPは約40%であった. ・返品率は, 200ml由来が12.6%, 400ml由来が1.1%と著明に低下した. ・採血後30日以上経過した製剤についても溶血等による副作用の報告はなかった. ・RC-MAPを人工心肺に用いた場合の溶血については, FTRC, CPD-CRCと比較して遊離Hbが低値であった. |
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ISSN: | 0546-1448 |