某電子工業上部消化管管理検診における経済分析

上部消化管検診の管理検診の経済分析をするにあたり, その代替案は対象者個人による医療機関受診である. 管理検診対象者の現状としては消化性潰瘍が再発していても通院しない例が多数含まれている可能性があると考えられ, 頻回精査例の削減に役立っているというものだった. 管理検診コストと受診のコストの比較では本人の通院状況や受診した医療機関によりバラつきがあるようであったが, おおむね管理検診が低コストで, 健保の料率増に伴う企業負担増に抑制的に働くこともあり企業の利益につながると考えられた. 時間や本人コストに関しては管理検診が企業利益に有益であった....

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 39; no. 3; p. 95
Main Authors 炭美子, 土手友太郎, 伊藤正人, 花田尚志, 河野公一, 陰山克
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.05.1997
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Summary:上部消化管検診の管理検診の経済分析をするにあたり, その代替案は対象者個人による医療機関受診である. 管理検診対象者の現状としては消化性潰瘍が再発していても通院しない例が多数含まれている可能性があると考えられ, 頻回精査例の削減に役立っているというものだった. 管理検診コストと受診のコストの比較では本人の通院状況や受診した医療機関によりバラつきがあるようであったが, おおむね管理検診が低コストで, 健保の料率増に伴う企業負担増に抑制的に働くこともあり企業の利益につながると考えられた. 時間や本人コストに関しては管理検診が企業利益に有益であった.
ISSN:1341-0725
1349-533X