気管・気管支原発Low Grade Malignant Tumor切除例の検討

〔目的〕当科で経験した気管・気管支原low malignant tumor切除例について検討した. 〔対象と方法〕過去10年間に経験した中枢型カルチノイド(3例), 腺様嚢胞癌(2例), 粘表皮癌(3例), 混合腫瘍(1例)を対象に性, 年齢, 発見動機, 術前診断, 術式, 予後について検討した. 〔結果〕男性2例, 女性7例. 年齢は32～77(平均46.2)歳. 発見動機は全例が有症状. 術前確定診断は3例. 術式はsleeve lobectomy 3例, VATS lobectomy 1例, 肺摘除1例, 葉切2例, 二葉切1例, 気管環状切除1例. 術後1～10年再発死亡なし. 〔結...

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Published in気管支学 Vol. 20; no. 7; p. 630
Main Authors 下地秀雅, 稲福斉, 佐久本昇, 野村謙, 本馬周淳, 大田守雄, 川畑勉, 国吉真行, 石川清司, 源河圭一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.1998
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Summary:〔目的〕当科で経験した気管・気管支原low malignant tumor切除例について検討した. 〔対象と方法〕過去10年間に経験した中枢型カルチノイド(3例), 腺様嚢胞癌(2例), 粘表皮癌(3例), 混合腫瘍(1例)を対象に性, 年齢, 発見動機, 術前診断, 術式, 予後について検討した. 〔結果〕男性2例, 女性7例. 年齢は32～77(平均46.2)歳. 発見動機は全例が有症状. 術前確定診断は3例. 術式はsleeve lobectomy 3例, VATS lobectomy 1例, 肺摘除1例, 葉切2例, 二葉切1例, 気管環状切除1例. 術後1～10年再発死亡なし. 〔結語〕予後は良好であることから, 肺機能を温存した術式が考慮されるべきである. その際, 術前の正確な組織診断と腫瘍の進展範囲の確認が重要となる.
ISSN:0287-2137