当院における輸血管理システムの現況

輸血業務の省力化及び合理化を図るとともに, 輸血過誤を防止するため平成5年より輸血管理システムを導入し, その成果を第12回の本学会において発表した. その際の問題点のいくつかを平成8年2月より当病院ホストコンピューター(以下ホスト)と輸血管理システムを連動されることにより改善したので報告する. 方法:ホストに輸血オーダのメニューを作ることにより, 医師の手書きによる輸血請求をコンピューターで行える様にした. それに伴い指示書を発行し, 交差試験用の検体の採血ラベルが打ち出されることとした. 更にホストと輸血管理システムを接続させた. 結果:この連動により, (1)患者の基本情報及び検査結果等...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 42; no. 6; p. 310
Main Authors 多葉田祥代, 渡辺好美, 道野淳子, 西野主眞, 樋口清博, 古井啓, 渡邊明治, 深松順一, 石田達樹, 林隆一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1996
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ISSN0546-1448

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Summary:輸血業務の省力化及び合理化を図るとともに, 輸血過誤を防止するため平成5年より輸血管理システムを導入し, その成果を第12回の本学会において発表した. その際の問題点のいくつかを平成8年2月より当病院ホストコンピューター(以下ホスト)と輸血管理システムを連動されることにより改善したので報告する. 方法:ホストに輸血オーダのメニューを作ることにより, 医師の手書きによる輸血請求をコンピューターで行える様にした. それに伴い指示書を発行し, 交差試験用の検体の採血ラベルが打ち出されることとした. 更にホストと輸血管理システムを接続させた. 結果:この連動により, (1)患者の基本情報及び検査結果等に輸血履歴がわかるようになった. (2)クロス血の提出日, 本数等が指示書によりわかるようになった. (3)診療報酬の請求の自動転送が可能となり事務処理の省力化がなされた. 問題点及び課題:1. 時間外伝票の記入ミスや記入漏れが多い. 2. 時間外持ち出し及び手術部での使用の際にハンディターミナルを本年7月より使用し管理しているがその操作の不慣れによる登録漏れがある. 3. 輸血オーダの入力が遅い. 等の問題があり現在検討中である.
ISSN:0546-1448