脊椎外科手術への三次元実体モデルの応用

脊椎疾患においてRapid Prototyping(RP)造形装置を用いて三次元実体モデルを作製し, 脊椎手術の際の有用性について検討した. 対象は脊椎疾患21例(脊柱変形11例, 変性疾患5例, 脱臼や骨折3例, 腫瘍2例). 作製方法は, マルチスライスCTを用いて個々の患者の3D-CTを撮影する. 次に, 三次元再構築ソフト(ZedView:LEXI)を用いてCTのDICOMデータをSTLデータに変換後, RP造形装置であるインクジェット式3Dプリンター(ZPrinter310:ZCorporation)にて石膏製三次元実体モデルを作製した. 作製したモデルの造形体積は平均230リッポウ...

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Published in日本腰痛学会雑誌 Vol. 11; no. 1; p. 222
Main Authors 赤澤努, 高橋和久, 山崎正志, 大鳥精司, 男澤朝行, 井上玄, 伊藤俊紀, 守屋秀繁, 南昌平, 小谷俊明, 高相晶士, 井上雅俊, 丸田哲郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腰痛学会 30.09.2005
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ISSN1345-9074

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Summary:脊椎疾患においてRapid Prototyping(RP)造形装置を用いて三次元実体モデルを作製し, 脊椎手術の際の有用性について検討した. 対象は脊椎疾患21例(脊柱変形11例, 変性疾患5例, 脱臼や骨折3例, 腫瘍2例). 作製方法は, マルチスライスCTを用いて個々の患者の3D-CTを撮影する. 次に, 三次元再構築ソフト(ZedView:LEXI)を用いてCTのDICOMデータをSTLデータに変換後, RP造形装置であるインクジェット式3Dプリンター(ZPrinter310:ZCorporation)にて石膏製三次元実体モデルを作製した. 作製したモデルの造形体積は平均230リッポウセンチメートル, 造形時間は平均208分. 三次元実体モデルは, 解剖学的な位置関係の把握に有用で, 手術シミュレーションを行うことが可能であった. また, 実際に手術室に三次元実体モデルを持ち込み, 手術を施行することは非常に有用であった.
ISSN:1345-9074