心筋における微小領域膜電位の蛍光計測

膜電位蛍光計測の特徴は, 非侵襲であり, レーザ光を絞ることで微小な領域の計測が可能で, かつレーザ光を走査するなどの方法によって多数箇所の同時計測が可能な点である. 我々は膜電位蛍光計測の利点を活かし, かつ単一イオンチャネル単位で膜電位を計測できるような空間分解能約1μmを有する微小光プローブシステムの研究を行ってきた. しかしレーザ光のスポット径を1μmまで絞ることは容易ではないことから非点収差法によるオートフォーカシングプローブシステムを検討している. そして現在, 倒立型顕微鏡を用いた微小光プローブシステムを作成しており, レーザ光のオートフォーカシングによって微小領域の膜電位蛍光計...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 2; p. 26
Main Authors 岩田好史, 宮崎保光, 口脇博治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.06.1996
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ISSN0288-6200

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Summary:膜電位蛍光計測の特徴は, 非侵襲であり, レーザ光を絞ることで微小な領域の計測が可能で, かつレーザ光を走査するなどの方法によって多数箇所の同時計測が可能な点である. 我々は膜電位蛍光計測の利点を活かし, かつ単一イオンチャネル単位で膜電位を計測できるような空間分解能約1μmを有する微小光プローブシステムの研究を行ってきた. しかしレーザ光のスポット径を1μmまで絞ることは容易ではないことから非点収差法によるオートフォーカシングプローブシステムを検討している. そして現在, 倒立型顕微鏡を用いた微小光プローブシステムを作成しており, レーザ光のオートフォーカシングによって微小領域の膜電位蛍光計測がより容易なものになるであろう.
ISSN:0288-6200