ヒト下歯槽動脈主枝の内径の計測と硬化性変化の検討

本研究の目的は下歯槽動脈の内径の加齢的変化を検討することである. 36人(年齢23歳から85歳まで)の下歯槽動脈を組織学的, 組織形態学的に検索した. その結果以下のことがわかった. 1)わずかな内膜肥厚と軽度の線維化が認められた. 硬化性変化については特に50歳以降で観察された. 2)下歯槽動脈の内径は約372±79.3μmであった. 3)下歯槽動脈の内径は加齢的に減少する傾向を示したが, 内径と狭窄率は比例はしなかった....

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 55; no. 4; p. 275
Main Authors 舩越啓右, 和田信, 河内太吉, 藤本幸子, 塩田香織, 中村陽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.08.2001
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ISSN0368-6833

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Summary:本研究の目的は下歯槽動脈の内径の加齢的変化を検討することである. 36人(年齢23歳から85歳まで)の下歯槽動脈を組織学的, 組織形態学的に検索した. その結果以下のことがわかった. 1)わずかな内膜肥厚と軽度の線維化が認められた. 硬化性変化については特に50歳以降で観察された. 2)下歯槽動脈の内径は約372±79.3μmであった. 3)下歯槽動脈の内径は加齢的に減少する傾向を示したが, 内径と狭窄率は比例はしなかった.
ISSN:0368-6833