名古屋市立大学病院における輸血オーダーの電算化について

I. 目的 病院情報システム化の一環として, 輸血業務の省力化とより安全な輸血を目的とした, 輸血オーダーシステムが稼働し, 運用を始めたのでその概要と経過を報告する. II. システムと概要 ホストコンピューターは富士通の760R, 端末機2台, 各々にバーコードリーダーをつけ, プリンターは2台, うち1台は多目的プリンターで, 血液支給書, 適合票, 報告書等を出力させ, 他の1台は作業表出力専用プリンターとし, 病棟でオーダーを入力終了と同時に作業表を出力させオーダーを認知する. 検査結果は輸血部で入力すると同時に病棟の端末機で参照できる. 血液を払出す時, 支給書を渡し, 病棟で使用...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 35; no. 4; p. 462
Main Authors 大川トヨ子, 越知則子, 鈴木明子, 松本美富士, 正岡昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.10.1989
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ISSN0546-1448

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Summary:I. 目的 病院情報システム化の一環として, 輸血業務の省力化とより安全な輸血を目的とした, 輸血オーダーシステムが稼働し, 運用を始めたのでその概要と経過を報告する. II. システムと概要 ホストコンピューターは富士通の760R, 端末機2台, 各々にバーコードリーダーをつけ, プリンターは2台, うち1台は多目的プリンターで, 血液支給書, 適合票, 報告書等を出力させ, 他の1台は作業表出力専用プリンターとし, 病棟でオーダーを入力終了と同時に作業表を出力させオーダーを認知する. 検査結果は輸血部で入力すると同時に病棟の端末機で参照できる. 血液を払出す時, 支給書を渡し, 病棟で使用月日を記載後, 返却, それを輸血部で入力しこの情報を輸血歴や医事会計に反映させる. III. 結び このシステムの導入により, 輸血業務の事務作業の省力化とともに, 抗体情報, 輸血歴の検索や血液の管理が容易になり, 輸血の効率性, 正確性が向上した.
ISSN:0546-1448