認定輸血検査技師の院内外における活動

平成7年からスタートした認定輸血検査技師制度, 昨年までに1023名, 全国技師会会員数との割合は2. 1%, 九州内は116名1. 8%(長崎24名3. 6%)が取得している事になる. 厳しい医療制度改革の中, 独立行政法人化, 再編, 統廃合など病院の経営健全化への取り組みが加速度的に進み, 当院も例外ではなく4月より地方公営企業法全適となる. そんな状況下, 医師の専門医, 認定医制が, 病院の評価に繋がってきているように, 私達の存在が, 良い医療を提供する一つのツールとなるには, 自己研鑽は勿論, 高い専門性の発揮, 患者の安全満足への貢献, 後進の育成, そして社会的認知及び, 地...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 49; no. 2; p. 233
Main Author 出島みどり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.05.2003
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ISSN0546-1448

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Summary:平成7年からスタートした認定輸血検査技師制度, 昨年までに1023名, 全国技師会会員数との割合は2. 1%, 九州内は116名1. 8%(長崎24名3. 6%)が取得している事になる. 厳しい医療制度改革の中, 独立行政法人化, 再編, 統廃合など病院の経営健全化への取り組みが加速度的に進み, 当院も例外ではなく4月より地方公営企業法全適となる. そんな状況下, 医師の専門医, 認定医制が, 病院の評価に繋がってきているように, 私達の存在が, 良い医療を提供する一つのツールとなるには, 自己研鑽は勿論, 高い専門性の発揮, 患者の安全満足への貢献, 後進の育成, そして社会的認知及び, 地位の向上へ繋げる事が必要と認識している. 長崎県内外を問わず地道に仲間のいる施設を増やす事でレベルアップを計ろうと全員(大学2, 国立2, 市立8, 一般6, 血液センター6名)で協力しあっている. 【院内活動】第三者による病院機能評価等で医療の質が, 診療報酬と直結する様になり, 各施設内の特に輸血環境の整備では中心的存在として活躍している. 当院は, 認定医のいない研修指定施設の為, 専任, 兼任, 非専任の5名の技師が各々工夫しながら対応している. 【院外活動】昭和58年より続く, 九州地区卒後教育セミナーの輸血検査研修会での協力体制を基盤に, 認定輸血1検査技師制度推進会議が召集され, 各県活動のための受験対策講座カリキュラム, 認定輸血1検査技師をめざす人のための輸血問題集作成等に関わりながら, 長崎県技師会輸血研究班としては独自の認定輸血検査技師受験対策講座改め輸血検査研修会を平成9年から昨年までに11回実施している. 合格発表後は, 直ちにスタッフとして実技指導のみならず, 講義や司会など経験してもらうシステムを続けている. 学会, 研究会以外の発表の場として輸血新聞や広報誌への投稿も利用している. 【展望】昨年末, 九州支部会評議員会にて承認された認定技師の具体的な組織化を予定している.
ISSN:0546-1448