循環共生型社会と農村の生活・環境・健康
このフォーラムは, 熊本で現に農業を生業として行なっている9名(うち4組は夫婦)を指定発言者とし, 農学者と医者2名をファシリテーターとして行なわれた. 発言者は, 自然農法および有機農業を実施している30代から50代の中途就農者である. フォーラムは非常に活発で, 現代日本における農業の意味から「農が健康を作る」という考えまで幅広いテーマで論じられた. 会場からの発言も多く「いのち」に対する姿勢・哲学にまで掘り下げた議論が行なわれた. 「農業・農作物や農的環境が健康を作り, また癒し効果を持つためには消費者の支援が不可欠なこと」や「多様性の減少と格差拡大は農と健康まで破壊されること」などが指...
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Published in | 日本農村医学会雑誌 Vol. 56; no. 2; pp. 68 - 69 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本農村医学会
30.07.2007
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Summary: | このフォーラムは, 熊本で現に農業を生業として行なっている9名(うち4組は夫婦)を指定発言者とし, 農学者と医者2名をファシリテーターとして行なわれた. 発言者は, 自然農法および有機農業を実施している30代から50代の中途就農者である. フォーラムは非常に活発で, 現代日本における農業の意味から「農が健康を作る」という考えまで幅広いテーマで論じられた. 会場からの発言も多く「いのち」に対する姿勢・哲学にまで掘り下げた議論が行なわれた. 「農業・農作物や農的環境が健康を作り, また癒し効果を持つためには消費者の支援が不可欠なこと」や「多様性の減少と格差拡大は農と健康まで破壊されること」などが指摘された. 農村医療に関与する全スタツフにとつて大いに有意義な農村医学会ならではのフォーラムで, 今後このような企画が数多く実施されることが強く望まれる. |
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ISSN: | 0468-2513 |